”モノでありながら空洞である。”

やきもののそういうところが面白いと思っています。

 

やきものは極めて小さなものを例外として、中身は空洞です。目には見えなくとも、空洞はそれの一部であり、さらに私はやきものそのものが空洞(void)であるように認識してきました。制作するうえで、その内側(空洞)の存在を大切にしています。

あらゆるモノやコトといった存在は、内と外を含み、また内と外のみならず、相反する複数の要素を綜合しながら成りたっています。(例えば内と外、裏表、ともすればリアルとバーチャル、善と悪…等々。)

やきものはそれらを視覚的に体現している様に感じます。

 

そんなことを思いながら、私はこれといって用途の無い、”エンターテイメントとしてのやきもの”をつくっています。

 

 

2024

6/12-18  銀座三越 

髙島屋巡回展(9月東京・10月大阪 京都・11月名古屋)

 個展  11月(神奈川)